Tsurugi 1.0.0-BETA3 をリリースしました。

Tsurugi 1.0.0-BETA3では、前バージョン(1.0.0-BETA2)までで発生していた、
いくつかの重要な問題を解消しています。

- INSERT or REPLACEを使ったクエリが失敗するとその後該当テーブルへのアクセスができなくなる
- INSERT or REPLACEを使った競合状態を伴う特定のケースでSerializability違反が検出されない
- INSERTの一意制約違反を伴う特定ワークロードで高負荷時に稀にクラッシュする
- LEFT OUTER JOINのWHERE条件に右側テーブルのカラムを指定したSELECTクエリの結果が不正になることがある
- FULL OUTER JOINをWHERE条件付きで実行するとクラッシュする
- LTXトランザクション実行中に別のRTXトランザクションからSELECTすると想定されるデータが参照されないことがある

また機能追加として、インストール構成にコマンドラインツール `tgdump` が追加されました。
`tgdump` コマンドはTsurugiのテーブルデータをParquet形式、およびApache Arrow形式のファイルとして出力することが可能です。

その他、全体的な安定性の向上や運用管理機能の動作改善、アイドル時のCPUリソース使用率の改善などを行いました。

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過去バージョンからの一般的なアップグレード手順についてなど、
その他、詳細はGithubをご参照ください。

https://github.com/project-tsurugi/tsurugidb/releases/tag/1.0.0-BETA3